恋人は主治医
高熱
怖くて逆らう事ができなくて
パジャマのまま、お姫様抱っこをされて車に乗せられた
車の揺れでさえ気持ち悪い
ほとんど視界がぼやけて見えない
「心優もうちょっとだから」
体に10kgぐらいの重みがのってるってぐらいに重たい
もうぐったり状態
「着いたぞ」
またお姫様抱っこされて緊急入口から病院に入った
中に入ると違う先生も居て優くんがいろいろと指示してるけど何を言ってるかは聞こえなかった
そのまま診察台に寝かされた
気持ち悪くて吐きそう
でも話す気力もないから誰にも伝わらない
涙が出てしまった
「心優?
どうした吐きそうなのか」
優くんが気付いてくれた
頑張って頭をたてに振った
「すぐ洗面器もってくるから
もう少しだけ我慢してて」
吐きそうなのを必死に堪えた