恋人は主治医
優くんが洗面器を持ってきてくれた
「吐くだけ吐いていいからな」
「うぇ ゲホっゲホ」
渡されたと同時に吐いてしまった
吐いてる間ずっと背中をさすってくれる
でも気持ち悪いの全然治まんないよ
胃の中が空っぽになるまで吐き続けた
優くんが心配そうに眉間にしわをよせて顔を伺ってくる
「だぃじょぅだから…」
それだけ伝えたくて気持ち悪さをおさえて伝えた
「こんな辛い思いばっかりさせてごめんな」
逆に悲しい顔をさせてしまった
それに優くんのせいじゃないから謝らなくていいのに
そんな事を思ってると急に頭がぐるぐるしてきて倒れ込んでしまった