恋人は主治医




「うーん忘れちゃった」





本当は今の状況を聞きたかった





でも優くんの今の姿を見たら聞くのが怖くなった









「そっか、言いたくなったら言えよな」






頭をくしゃくしゃと撫でられた







「うん思い出したら話すね」








「明日は検査尽くしだからたくさん寝て体力つけとけないとな」








「そうだね、ご飯は?」








「一週間も胃や腸が動いてなかったから

暫くは流動食みたいなものかな」







「流動食…」






「まずいよな


でも暫くの間、我慢して食べような」








「わかったよ


体作りのためにもちゃんと食べるね」









「ありがとな」







「ん? なにが」







「なんでもないよ」







変な優くん…。












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