恋人は主治医
「少しの間、我慢しろよ」
痛ッ
やっぱり皮膚に針をさす事態無理かも
血抜けてる感じするし
あれ?
なんかクラクラしてきた…
「おいっ!」
気付くと優くんの胸の中
「検査で倒れたら貧血って言ってるもんだな」
「別に貧血で倒れたんじゃないし
気分悪くなっただけ」
「とりあえず、もう少しこのままな」
抱きしめられたままだよ
こっちのほうがクラクラしちゃうよ
「変な勘違いするなよ
貧血は急にたつと良くないからさ」
「それぐらい分かってるもん」
「そうか」