恋人は主治医




「言ったよ」





「まぁでも倒れそうになったんだから

平気ではないだろ」






「だからあれはつまずいたんだって」







「下手な嘘つくなよ」





「嘘じゃないから」






「わかったから笑わせないでくれ

とりあえず病室戻ったら点滴な」






だから嫌だったのに





またこの生活に戻ってきたのかと思うと凄い嫌になる





もうなんでこんなに体弱いの





したいことも出来ないし




学校も辞めることになっちゃったし





将来どうしよう







急にまた不安になってきて廊下にしゃがみこんで泣いてしまった







涙止まらない






優くんは先歩いて行っちゃったし





もういいや






ドクンッ





心臓痛い





涙出てて呼吸もしずらいし










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