恋人は主治医
心臓を押さえて必死に呼吸をしていたら
「結城病院に到着しました
姫野 心優さん
道路で心臓の発作を起こしたみたいです」
「分かりました
心優ちゃん聞こえる
とりあえず処置室に運ぶぞ
点滴と挿官の準備お願い
前開けるよ」
呼吸をするので精一杯でもう返事も何もできない
苦しくて大きく息を吸い込もうとしたら
「ゲホゴホッ ゼー ゴホゴホ」
急に咳が止まらなくなった
心臓も痛いし
咳は止まらないし
苦しくて 苦しくて
意識を保っているのもきつい
耳元から先生の声がかすかに聞こえる
「くそっ喘息の発作か挿官急ぐぞ」