恋人は主治医
「大丈夫か?どうした」
あれ痛くない
優くん受け止めてくれたんだ
「ごめんね
ちょっと目眩がしただけ今どくね」
体を離そうとしたら
「動くなこのままでいろ」
「どうして」
「貧血は急に動くと良くない
もしかして浴槽につかった」
「20分くらいつかったよ」
「急に熱い浴槽につかるのは心臓に大きな負担がかかる
それぐらい分かるだろう」
「だって優くん何も言わなかったし」
「あんまり喋るな
今は俺に全体重あずけとけ」
目眩がしただけなのに
本当、大袈裟
「落ち着いたら着替えて診察室行くぞ」
「また診察室行くの」
「血圧と点滴したいからな」
「また点滴?やっととれたと思ってたのに」
「仕方ないだろう
今の心優には必要のある事だ」
「もうやだ早く退院したい」
「ぼやいてないで
もうそろそろ着替えてこい」
命令ばっかり