恋人は主治医





「まだ下がらないな」




「効いてないのかな」




「んーそれはないと思うけどいちよ解熱剤の点滴もいれようか」




「もうちょっと様子みたらダメ?

薬にばっかり頼りたくない」





「そうだよな

じゃあもうちょっとだけ様子みようか」




ごめんね我儘言って



優くんが心配する気持ちは分かるけど


私にも免疫力ぐらいはある


自分の力で熱下げたい




ちょっと眠くなってきた

注射の副作用かな





「優くん寝てもいい?」




「うん

好きな時に寝て大丈夫だよ

俺まだ心優の傍にいるから安心して」







「ありがとう

優くんが居るんなら安心して眠れるね」




「ほら目瞑って」



私が目をつむったら頭を撫でてきた



どんなに苦しい時もいつもこの手に安心させられるんだよね



大きくて暖かくて心地いい




「お休み」





私は眠りについた









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