恋人は主治医
シャー
カーテンの開く音で目が覚めた
「心優ちゃん朝の検温の時間だよ」
「うん…」
朝?
あれからずっと寝ちゃったんだ
さすがに今日は居ないよね
ピピピピッ♪
脇からとって佳帆ちゃんに渡した
「まだ熱あるね
もう少ししたら先生朝の診察に来るから
それまで待っててね」
佳帆ちゃんはそう言って出ていった
まだ熱下がってないんだ
私の体弱すぎ
本当は運動とか汗かくまでしたいし
友達だって体弱くなかったらいっぱいできてたかもしれないのに
何か凄く泣きたくなってきた
「おはよう
朝から思い詰めた顔してどうしたんだよ
何かあったか?」
いつの間にか私の前に居た
「優くん…」
優くんの胸に飛び込んだ
「私いっぱい運動したいし友達だって沢山ほしい」
「そんなに思いつめなくて大丈夫
もう少し良くなれば軽い運動とかなら出来る様になるから
だから今は俺と頑張ろう絶対治すから」
抱き締めている優くんの腕の力が強くなった
体から凄い伝わってくる
絶対治してやるってゆう思いが
余計に涙でちゃうよ