恋人は主治医
点滴追加されて暫くしたら薬が効いてきたのか呼吸が少しだけ楽になってきた
「少し落ち着いたか
ちょっと胸の音聴くな」
「うん」
聴診器をもつ手が胸にあてられる
「はい、終わり
まだ胸の音に雑音あるな
それに脈もまだ早い」
先生難しい顔してる
発作起きちゃったしまた入院になるの
嫌だよ
私帰りたい
「先生…私帰りたい」
「んー発作も起きたし体力も落ちてる
今日は様子を見たいから入院してほしい
点滴する時約束したのにごめんな」
「絶対入院しなくちゃいけない」
「うん2、3日だけ入院してほしい
身体が少し悲鳴をあげているんだ
少し休養をとろう
この前退院したばかりなのにな
ごめんな、辛い思いばかりさせて」
「結城先生は何も悪くない
謝らないで…わたしの身体が弱いだけだから」