恋人は主治医
入院
「心優ちゃん…」
これ以上我儘言えないよね
先生困ってるし
「入院する
でも2、3日だけだよ」
「うん約束する
じゃあ病室に行こうか」
それから車椅子で
先生といつもの部屋に行った
「また戻ってきちゃった」
白い空間を見たら
辛い日々を思い出す
治療におわれた毎日
「頻繁に顔出しにくるから大人しくしてるんだよ
またすぐ様子みにくるから
何かあったらナースコール押してすぐ駆けつけるから」
「先生の患者さんは私だけじゃないでしょ
そんなに頻繁に来なくて大丈夫だよ」
「俺が来たいんだ
心優ちゃんの事心配だから
じゃあまた後でね」
頭を撫でられた
そんな優しくされると期待してしまうよ
先生が出て行った後
熱がまだ下がってないのか
睡魔がきていつの間にか眠りについていた