*月夜の時の君*
学校の正門に入ったとたんに聞こえてきた黄色い声。
「きゃー!!王子ー!!」
「おはようございますっ!!」
なっ何・・・これ・・・
ついでに聞こえるいやみの声。
「何、あの人・・・。」
「どこのクラス?」
「王子と一緒に登校なんて・・・」
・・・こわっ
「王子って・・・?」
「さぁ?」
「さぁって・・・。」
「・・・。」
「じゃっ!!」
「おいっ!!」
・・・私は望から逃げることに専念した。
これ以上いたらいじめに会いそうな予感がするから・・・。