ケモノ微熱38℃
「アリスー、おはよ」
「ぉ……はよ」
グッドタイミングで現れたのは、隠した本人であろう麻由子。
何の恨みがあってここまでされなきゃなんないの?
…………何て言えたらいいんだけど、言えないあたしは当然のように麻由子の後ろを歩く。
「今日買い物行かない?」
「あー……」
「何、用事あるわけ?」
「ううん。いいよ」
「そう」
はぁー……。またやっちゃった。
麻由子と買い物=全てあたしの奢り。
お小遣い、無駄に使いたくはないのに……。