ケモノ微熱38℃
3
好き、好き、好き、好き……。
溢れ出しそうなくらい、緋呂への気持ちでいっぱいだった。
「ねぇ、なんで?」
「あん?」
「だから、なんで?」
あたしが変なのか。
緋呂の感覚が間違っているのか。
「だから何だよ」
「緋呂、ベッドで寝ればよくない?」
「………」
何故か緋呂がわざわざあたしが寝ているソファに入り込む。
たぶん「おやすみ」って言ったら返事があって、緋呂はあの部屋に入っていった。
………ハズ。
なのに、何故?