終わらない歌を歌おう
フラッシュバック
あれは、中2の時
中学入った時は忙しくて部活どころじゃなかった。
引っ越したばっかで部屋の掃除、パパのライブの手伝い。
ともかく忙しかった。
やっと落ち着いたのは中2の時。
あたしは前から決めていた軽音部に行くことにした。
わくわくした。
少しはパパに近づけるかな?と、思った。
部についてあたしは大きな声で言った。
「すいません、入部希望です」
すると、みんな集まって話し合い始めた。
そして、一人の人が言った。
「ごめんね。ここ、女子は入れないんだ」
「えっ、何で?」
「仕方がないんだ」
「う~ん、じゃあまたくるね」
そお言ってあたしは走っていった。
どおしよ。
でも、何が何でも入ってやる。
そして、あたしは毎日頼みにいった。
今日も頼もうと部に言ったら、話し声が聞こえた。
何だろうと思って聞いたら、あたしのことだった。
「あいつもよくこりずにくるよな」
「そーそ、つうかうぜえし」
「でも、顔だけはいいよな」
「確かに。」
「てか、あんな赤髪やろー入れたら、俺たちの株が下がるっつーの」
えっ、この髪色のせいで入れてくれないの?
みんな、あたしのこと外見しか見てないの?
きずくと涙がぼろぼろあふれていた。
あたしは走って人目につかない所で泣いた。
そしてあたしは人を避けた。