終わらない歌を歌おう
 ~呉羽~
 
掃除をしていると何か布にかぶさっている。

何だろうと思って布をとるとキーボードだった。

「わー」

思わず声が出る。

めちゃくちゃ弾きたい。

これでも弾けるんだよね~。

「いいよね。少しぐらい」

音に合わせて声を出す。

パパがあたしの為に書いてくれた歌。

なつかしいな。

パパとママよく褒めてくれたな。
 
夢中で歌っていたらドアの所からドーンと何か倒れる音がした。

「なにごと?!」

振り返ると五人が倒れてた。

「だっ、大丈夫?」

慌てて駆け寄ると銀髪が言った。

「おまえ本当に、ここで歌歌いたいんだな?」

「うん」

「合格だ」

「えっ、本当?」

「ああ」
 
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