終わらない歌を歌おう
 あれ?三人の内二人あたし知ってる。

 宗悟のファンの子だ。

 何だろ。

 あたしは7人に囲まれた。

「あんた何でここにつれて来られたかわかる?」

 あたしを連れて来た人が言う。

「わかりません」

 小さい声であたしは言った。

「あんた最近軽音部でチョーし乗ってるでしょ?」

「ちょー目障り!!」

「消えてくれない?」

 女の人たちは言いたい放題言う。

 ひどいな。

 あの二人なんて宗悟の前ではかわい子ぶってたのに変わりすぎ。

 女ってすごい。

「ねえ、あんた一切軽音部に関わらないでくれない?私たちの中ではそういう決まりがあるの」

 すっごいにらまれてる。

でも、あたしだってがんばって入ったんだもん嫌。

「むり!」

 あたしは大きい声で言い返した。

「なんだと」

    ドスッ

  いたっ。

 お腹に鈍い痛みが走る。

 殴られたという事をすぐに理解した。

 なんだろう・・少し怖い。

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