終わらない歌を歌おう
 あれ、何で宗悟が出てくるの?

 あたし・・・夢見すぎ。・・・
 
 でもね、こんな時だから宗悟のこと考えちゃうんだ。

 女の人が鉄パイプをあたしの上で振りかざす。

 怖い。

 思いっきり目をぎゅって閉じた。

     ぱしっ

 えっ、痛くない。

 そっと目を開けると、女の人の後ろから鉄パイプを握ってる宗悟があたしの目に映る。

「そう・・・ご?」

 あいまいにその人の名前を呼ぶ。

 来てくれたの?あたしの為に・・・ 

 そう思うと足の力が抜ける。 

 ガクッと地面に座りこんだ。

「呉羽!」

 それを見て宗悟はあたしのもとに駆け寄った。

 ふわっ

 あれ?何だろ。上に浮いてる感じ。

 えっ、あたし今宗悟にお姫様抱っこされてる。

 「下ろして」って言いたいけどそんな力もう残ってない。

 でも、宗悟の匂いがする。

 落ち着くな・・・。

 さっきまでの不安はどっかいったようにあたしは暖かい気持ちでいっぱいになった。

 ぎゅって存在を確かめるように宗悟のシャツをつかんだ。

「呉羽・・・ごめんな・・・・」

 少し低くて優しい声があたしに降り注ぐ。

 本当に宗悟なんだ。

 あたしはゆっくり目を閉じ
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