終わらない歌を歌おう
  ドキッ

 う、うわぁ~。

 その笑顔反則だよ。

 そんな顔で見つめられたら照れちゃうよ。

 何か恥ずかしくて歳夜の腕で顔を隠す。

「うしっ、みんなそろったとこで本題に入るぞ。あ~、明後日から期末テストだ。というわけで部活はテストが終わるまでお預けだ」

 銀ちゃんが少し元気のない声で言う。

「・・・ええぇぇ~。うそぉぉ~、そんなの聞いてない!」

「そりゃあ、テストの報告の時呉羽ちゃんねてたもん」

「そんなぁ~」

 大地にすっぱりつっ込まれた。

「やだぁ~歌~練習~。あたしのオアシス~」

「我慢しろ呉羽。俺だってテストなんかしたかねぇ」

「銀ちゃん!そうだテストなんかやだ。『テストなんてなくなっちまえ~』」

 気持ちいほど銀ちゃんとはもった。

「んな事言ってもテストはなくなんねえよ」

 歳夜がきっぱり言う。

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