終わらない歌を歌おう
「あ~、うしっ今日はここまでで終了だ!」

「ぶはぁ~ おっ終わったぁ~。あたしもお勉強したくないー。宗悟~ひざー」

 勉強で疲れきった呉羽は俺のひざに寝転んでぐったりしている。

 これだけで俺の理性ぶち壊しだよおまえ・・・

「よしよし、頑張ったな。えらいえらい!」

 俺は呉羽の頭をポンポンと優しくなでた。

「えへへ~でしょ~、あたし頑張ったぁ~」

 ふにゃっと満面の笑みで俺に笑いかける。

 無防備過ぎだよ、お前。

 やばい、かわいすぎる。

 いつもそうだ。

 俺が頭をなでると呉羽は幸せそうに優しく笑う。

 ほんと子供みたいに笑うな。

 俺はこの笑顔を独り占めしたい。

 呉羽が笑ってくれればそれだけでいい。

 呉羽を知っていくたびに欲張りになっていく。

 こんなにもお前は俺をかき乱す。     

 勘弁してよ
 
 見てろよ ぜってえお前を振り向かせるからな 覚悟しとけ




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