終わらない歌を歌おう

　あたしと大地は前の日にみんなであたし達の教室集合と約束していたので待っている。

「まだかな～みんな。早く来ないかな～」

「ちゃんと来るからもう少し我慢して」

　早くみんなに会いたくてうろちょろ動き回る。

　小さい子をなだめる様に言う大地。

　・・・最近思うけど大地ってママみたい。

　そんな事大地に言うと怒られちゃうから言わないでおこう。

　でも遅いな～。
　(呉羽が我慢できないだけです。）
　
　　　ガラッ

　ドアの開く音がした。

「みんなー」

　あたしはためらいもなく抱き着いた。

「グェッ」

　いきなり抱き着いたから声が出ている。

　でもその声は４人の中の誰の声でもなかった。

　あ、あれ？

　恐る恐る顔を上げると・・・・

　うん、違う人だよねー。