終わらない歌を歌おう
 駆の膝の上に乗ったままあたしは左右に動いたりする。
 
  ガラガラ

「うい~、お前ら待たせたな~」

「すまん、遅れた」

 扉が開きみんながあたし達の教室に遠慮なく入ってきた。

「みんな~!」

 ドスッ

 教室にみんなが入りきったらあたしは駆の膝から降り、銀ちゃんから順に抱き着いていった。

「遅かったね~」

「おお、途中でセンコーに捕まってよお。俺だけ残されんのも癪だから残りの奴も道連れにしてやった」

 ハグしながら質問すると銀ちゃんはそう答えてくれた。

「すまんな呉羽、大地。待っただろう」

「ぜんぜんいーよー。駆もいて楽しかったし!」

 謝る鉱太にもハグしながら言う。

「駆?ああこいつか。すまねえなうちのバカチビとメガネが世話んなった」

「あ、いえ全然」

「ちょい待てー!誰がバカチビだ!」

「お前しか考えらんね~」

「きー!」

「ちょ、歳さん僕も何気メガネでくくんないでください」

「いーじゃねーか。知的に聞こえんだろ」

「全国のメガネ掛けてる人に謝ってください」

 悔しくて歳夜に爪を立ててハグするとデコピンされた。
 
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