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眼醒

僕等は出逢うべくして出逢ったのだ。

黒髪の少女――基、シアロの自称｢うい｣を僕は何故か分からないが、自宅へと連れて帰った。

｢うい｣はまともに話せないでいる。

片言だし曖昧な返事しかしないし単語止まりな言葉の方が多いぐらいだ。


｢私、ハ･･･『うい』｣

｢うん｣

｢貴方･･･ハ？｣

と首を傾げる。

｢うぇっ！？｣

いきなり質問されて僕はうろたえた。

｢･･･『ウエ』･･････？｣

いや!!!!

おかしいだろ！

｢違う！違うよ、ういちゃん!!｣

｢『違ウ』？｣

このシアロ、日常生活出来る記憶がないのか！？

だぁ!!!!!!

｢ういちゃん！僕は『有川竜汰』って名前だよ！｣

分かった！？、と聞くとういは僕を凝視した。