SingerAndroid
「へ?」
僕は驚いて、言葉の通り、腰を抜かしそうになった。
「し・・・死体?・・・とか!!」
僕は急いで警察に電話しようとした。
が、僕はあるコトに気付いた。
少女の手の甲に、液晶タッチパネルがある。
発光していることからして機械は動いているらしい。
その時初めて僕は、少女がシアロであると気付いた。
液晶画面を見ると、こう書いてあった。
『暗証番号を記入して下さい』
その字の下に携帯電話と同じような羅列の数字がある。
暗証番号。
僕は、ただなんとなく、自分の誕生日を記入した。
動く訳がないと、たかをくくっていたからだ。
『暗証番号を記入して下さい』
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4 5 6
7 8 9
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