SingerAndroid
動かない。
30秒は待ったが、全く動かない。
「・・・・・・」
当たり前か・・・。
僕はそう考えて、その場から離れようとした。
実際、一歩前進した。
が、すぐに足の動きを止めた。
光っている。
神々しく光っている。
「嘘だ・・・ろ?」
光ってやがる!
僕は即座に少女の光っている場所へと舞い戻った。
正しく光り輝いている。
錯覚等ではない。
「・・・っ」
僕は言葉を失った。
思考回路が止まった。
この少女は人間ではないという確信だけはついた。
なんなんだよ。
コレ。