365日間のラブレター





目の前に車イスがあった



綺麗な長い髪を風になびかせながらまっすぐ前を見ていた




「おい…お前なにしてんだよ」




俺が口を開くと彼女はビクッっとして声がした方を見た。





「だれ…?」





凛とした肌、綺麗な唇、大きな目に涙をためて彼女は言った





「いやっあの…」



思わず言葉が絡まった




「私になにか用ですか?」




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