【短編】クロスロード
~ェンジェル~アルバム~
第五章 早春 ~出会い~
~ 新年が明け ~
雪が解け、太陽が顔を出した日和の昼下がり。
お昼寝をしていた澄香は、ブランコの揺れる音で目を覚ました。
布団から顔を上げ、
差し込む陽射しに目を細めながら、
寝惚け眼で
園庭のブランコの方を見る。
すると、
見知らぬおばあちゃんがひとり、
子犬をあやしながら、
ブランコに腰をかけていた。
子犬が動く度に
ブランコが揺れ、キーキーと音がしている。
その光景を
園舎の中から暫く見ていた澄香は、
寝惚け眼を擦りながら、ゆっくりと起き上がると、
小さな両手で布団を広げ整えて、一生懸命に布団をふたつ折りにして、
徐に、玄関へと向かった。
靴を履き、
玄関を出て、
ゆっくりと園庭へと
歩いていく。
見知らぬおばあちゃんと子犬のいるブランコの近くまで行くと、
澄香は、
立ち止まった。
そして、
黙ったまま、
おばあちゃんと子犬を
ただじっと、見つめている。
雪が解け、太陽が顔を出した日和の昼下がり。
お昼寝をしていた澄香は、ブランコの揺れる音で目を覚ました。
布団から顔を上げ、
差し込む陽射しに目を細めながら、
寝惚け眼で
園庭のブランコの方を見る。
すると、
見知らぬおばあちゃんがひとり、
子犬をあやしながら、
ブランコに腰をかけていた。
子犬が動く度に
ブランコが揺れ、キーキーと音がしている。
その光景を
園舎の中から暫く見ていた澄香は、
寝惚け眼を擦りながら、ゆっくりと起き上がると、
小さな両手で布団を広げ整えて、一生懸命に布団をふたつ折りにして、
徐に、玄関へと向かった。
靴を履き、
玄関を出て、
ゆっくりと園庭へと
歩いていく。
見知らぬおばあちゃんと子犬のいるブランコの近くまで行くと、
澄香は、
立ち止まった。
そして、
黙ったまま、
おばあちゃんと子犬を
ただじっと、見つめている。