【短編】クロスロード ~ェンジェル~アルバム~
修斗は、澄香と同じ目線で、
澄香の目を見つめて
囁く様に問いかけた。


澄香は、
じっと修斗の目を見つめて、そして、
そっと、
修斗の友人達の方へと視線を移した。


そして、
じっと見つめる。



修斗の友人達は、
自分達をじっと見つめる澄香を見ていた。


じっと見つめている澄香に対してどうしたら良いのか分からずに…

ただ見つめ返していた。



ふと、
その中の一人の少年が、澄香の心情を想像して、自分の右手を
そっとかざした。


そして、
澄香へと小さく手を振る。

それを見て、別の友人が尋ねた。

「仂哉、何してんの?」


「あ、いや…俺達を恐がってんのかなぁと思って…初対面だから…」


苦笑いをしながら手を振る姿に、
澄香は、小さく微笑んだ。


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