【短編】クロスロード
~ェンジェル~アルバム~
それを見てしまった澄香は、
心が強く痛んだ。
おとなしい澄香が初めて感じた、
心を突き動かす、
衝動があった。
その途端、
澄香は、
とっさに
おばあちゃんの傍に駆け寄った。
そして、
気付いたら、
おばあちゃんにハンカチを差し出していた。
突然に現れた澄香に、
おばあちゃんは一瞬驚いたが、
嬉しさに、
素直にハンカチを受け取った。
「ありがとう…」
澄香は、
何も聞かなかった。
おばあちゃんの泣いたわけなど聞かず、
ただ、黙って、
おばあちゃんの傍にいた。
「そうやって傍にいてくれるだけで、
心は救われるんだねぇ…」
おばあちゃんは、
ぽつりと言った。
澄香は、
言葉を発した。
「…居てあげるよ」
澄香の意外な行動を、
修斗は、
遠くから見守っていた。
心が強く痛んだ。
おとなしい澄香が初めて感じた、
心を突き動かす、
衝動があった。
その途端、
澄香は、
とっさに
おばあちゃんの傍に駆け寄った。
そして、
気付いたら、
おばあちゃんにハンカチを差し出していた。
突然に現れた澄香に、
おばあちゃんは一瞬驚いたが、
嬉しさに、
素直にハンカチを受け取った。
「ありがとう…」
澄香は、
何も聞かなかった。
おばあちゃんの泣いたわけなど聞かず、
ただ、黙って、
おばあちゃんの傍にいた。
「そうやって傍にいてくれるだけで、
心は救われるんだねぇ…」
おばあちゃんは、
ぽつりと言った。
澄香は、
言葉を発した。
「…居てあげるよ」
澄香の意外な行動を、
修斗は、
遠くから見守っていた。