【短編】クロスロード
~ェンジェル~アルバム~
第九章 約束 ~芽生え~
澄香が、
富士崎家の里子に決まったのは、
それから間もなくのことだった。
富士崎様から、
澄香の里親にとの申し出があったときは、
良い話には違いないが、
環境の変わる
子どもの澄香の動揺を心配して、
園長先生はじめ、先生たちは、慎重に澄香に話をした。
そんな心配をよそに、
澄香の返事は即答のふたつ返事で、
しかし、
子どもの言うこと、
子どもの考え上と大人の判断で温度差が…
と、大人たちは偉く心配したが、
澄香と富士崎様の間には、
二人だけの通じる想いが芽生えていたらしく、
全く心配は、
要らぬことであった。
ひまわりの花咲く
暑い夏の日
澄香は、
おばあちゃんと手を繋いで、
さくら園から富士崎家へと
富士崎 澄香となり、
羽ばたき、旅立った。
富士崎家の里子に決まったのは、
それから間もなくのことだった。
富士崎様から、
澄香の里親にとの申し出があったときは、
良い話には違いないが、
環境の変わる
子どもの澄香の動揺を心配して、
園長先生はじめ、先生たちは、慎重に澄香に話をした。
そんな心配をよそに、
澄香の返事は即答のふたつ返事で、
しかし、
子どもの言うこと、
子どもの考え上と大人の判断で温度差が…
と、大人たちは偉く心配したが、
澄香と富士崎様の間には、
二人だけの通じる想いが芽生えていたらしく、
全く心配は、
要らぬことであった。
ひまわりの花咲く
暑い夏の日
澄香は、
おばあちゃんと手を繋いで、
さくら園から富士崎家へと
富士崎 澄香となり、
羽ばたき、旅立った。