【短編】クロスロード
~ェンジェル~アルバム~
第十三章 再会
澄香は、小学生になった。
そして、
月日は流れ
澄香は、
里親となった峰子や
峰子の娘,真梨子に見守られ、
愛されて、
出会ったときの真梨子の手のぬくもり、
峰子との気持ちの繋がりと
峰子から教わった愛あふれる『家族』というものを胸に、
二人からの
愛情をいっぱいに受けて育っていた。
小学校四年生のある日。
真梨子からのプレゼントのランドセルをからって歩く
学校からの帰り道で、
澄香は、
とある人を見掛けた。
「あ…」
本屋で立ち読みをしている、中学校の制服を着た少年が一人。
澄香は、
何気なく近付いて、
そっと
少年の腕をつついた。
「ん?」
つつかれて少年は、
澄香に視線を落とす。
そして、
不思議そうな顔をした。
― やっぱり修斗お兄ちゃんだったぁ ―
澄香は、
心の中で呟く。
澄香がさくら園にいた時に出会った、
碇 修斗お兄ちゃん。
どうやら、
修斗は、
誰だかわからない様子なので、
澄香は、
そっと微笑んでみた。
すると…
「あぁ!澄香!?」
「うん」
「こんな所で会うなんて!澄香!元気だったか」
「うん」
「そっかぁ~良かった!
あれから見なくなったから、心配して園長先生に聞いたんだ。
そしたら、
澄香に家族ができたって言ったから」
「うんっ」
澄香は、満面に微笑んだ。
その表情で、
幸せなんだなと
修斗は、理解した。
「そっかぁ。
良かったなぁ」
修斗は、
しみじみと言った。
「家、この辺か?」
「うん」
澄香は頷いて、
家への道を指さした。
「そうか。
俺の家、この本屋の裏なんだ」
「へぇ…近い…」
うん しか言わなかった澄香の
久々に聞いた うん 以外の言葉。
そして、澄香の表情に、
修斗は、
新しい家での澄香の成長を感じた。
「澄香、
良かったなぁ」
修斗は、
噛み締める様に、
もう一度 言った…
そして、
月日は流れ
澄香は、
里親となった峰子や
峰子の娘,真梨子に見守られ、
愛されて、
出会ったときの真梨子の手のぬくもり、
峰子との気持ちの繋がりと
峰子から教わった愛あふれる『家族』というものを胸に、
二人からの
愛情をいっぱいに受けて育っていた。
小学校四年生のある日。
真梨子からのプレゼントのランドセルをからって歩く
学校からの帰り道で、
澄香は、
とある人を見掛けた。
「あ…」
本屋で立ち読みをしている、中学校の制服を着た少年が一人。
澄香は、
何気なく近付いて、
そっと
少年の腕をつついた。
「ん?」
つつかれて少年は、
澄香に視線を落とす。
そして、
不思議そうな顔をした。
― やっぱり修斗お兄ちゃんだったぁ ―
澄香は、
心の中で呟く。
澄香がさくら園にいた時に出会った、
碇 修斗お兄ちゃん。
どうやら、
修斗は、
誰だかわからない様子なので、
澄香は、
そっと微笑んでみた。
すると…
「あぁ!澄香!?」
「うん」
「こんな所で会うなんて!澄香!元気だったか」
「うん」
「そっかぁ~良かった!
あれから見なくなったから、心配して園長先生に聞いたんだ。
そしたら、
澄香に家族ができたって言ったから」
「うんっ」
澄香は、満面に微笑んだ。
その表情で、
幸せなんだなと
修斗は、理解した。
「そっかぁ。
良かったなぁ」
修斗は、
しみじみと言った。
「家、この辺か?」
「うん」
澄香は頷いて、
家への道を指さした。
「そうか。
俺の家、この本屋の裏なんだ」
「へぇ…近い…」
うん しか言わなかった澄香の
久々に聞いた うん 以外の言葉。
そして、澄香の表情に、
修斗は、
新しい家での澄香の成長を感じた。
「澄香、
良かったなぁ」
修斗は、
噛み締める様に、
もう一度 言った…