【短編】クロスロード ~ェンジェル~アルバム~
翌朝



澄香が目覚めて、
一階へと降りて行くと、
いつも既に起きているお母さんの姿がなかった。



「あれっ

お母さん?」



澄香は、
トイレかなと思い、
行ってみる。


「お母さ~ん」



返事はない。


開けてみると、
いない。


「まだ起きてないのかなぁ。
珍しい」


澄香は、
お母さんの部屋へと行ってみる。


「お母さんっ」


返事はない。


「お母さんっ、
開けるよ」


部屋を開けると、


「なぁんだ」



お母さんは起きていて、
鏡台の前で髪をといていた。


「起きてるじゃん」


「おはよう」


ホッとする澄香に
お母さんは微笑む。


「珍しいね。
今起きたの?」
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