【短編】クロスロード
~ェンジェル~アルバム~
春が過ぎ
梅雨がきて…
― あ…
真梨子お姉ちゃんが
お嫁さんになった季節がきたぁ… ―
澄香は、
雨上がりの虹を見ながら傘をたたむ。
家に帰りつくと、
「おかえりぃ~♪」
いつもの様に、
真梨子は笑顔でキッチンにいた。
「ただいま」
澄香はホッとする。
「着替えてくるね」
「うんっ」
澄香は自分の部屋へ行き、制服から部屋着に着替えると、
洗面室へ行った。
手を洗い、タオルで拭きながら
なにげなく鏡を見る。
ふと、
鏡の前に置いてある
白い袋を見つけた。
真梨子の名前が書いてある。
「処方箋?
カゼでも引いてるのかなぁ」
澄香はリビングへともどると、
真梨子に尋ねた。
「真梨子お姉ちゃんっ」
「ん?なぁに」
「カゼ引いてるの?」
「え、」
真梨子の表情がくもった。
カゼ?と聞いただけなのに、と、
澄香は、
何かまずかったのかなと不思議に思う。
「う、ううんっ」
真梨子は
すぐに笑った。
いつもの笑顔になった。
「あぁ。
薬の袋があったから?
何でも無いのよ~
前もって用心のためっ」
「そっか」
「うんっ」
笑顔の真梨子に、
澄香は、
すんなりと納得することにした。
梅雨がきて…
― あ…
真梨子お姉ちゃんが
お嫁さんになった季節がきたぁ… ―
澄香は、
雨上がりの虹を見ながら傘をたたむ。
家に帰りつくと、
「おかえりぃ~♪」
いつもの様に、
真梨子は笑顔でキッチンにいた。
「ただいま」
澄香はホッとする。
「着替えてくるね」
「うんっ」
澄香は自分の部屋へ行き、制服から部屋着に着替えると、
洗面室へ行った。
手を洗い、タオルで拭きながら
なにげなく鏡を見る。
ふと、
鏡の前に置いてある
白い袋を見つけた。
真梨子の名前が書いてある。
「処方箋?
カゼでも引いてるのかなぁ」
澄香はリビングへともどると、
真梨子に尋ねた。
「真梨子お姉ちゃんっ」
「ん?なぁに」
「カゼ引いてるの?」
「え、」
真梨子の表情がくもった。
カゼ?と聞いただけなのに、と、
澄香は、
何かまずかったのかなと不思議に思う。
「う、ううんっ」
真梨子は
すぐに笑った。
いつもの笑顔になった。
「あぁ。
薬の袋があったから?
何でも無いのよ~
前もって用心のためっ」
「そっか」
「うんっ」
笑顔の真梨子に、
澄香は、
すんなりと納得することにした。