すき?


つれてきたのは科学準備室
…と言う名の物置部屋
誰も入ってこないし便利でいい。

中に入り鍵を閉める



俺を見上げる有海を見ると
見たこと無いピアスが光る

思わず手を伸ばしてピアスに触ろうとすると
有海の体がビクッとなった



「何?コレ」

「へ?…ピアス」

「誰からもらったって?」



聞いたことがある身に付けるのモノを贈るのは
独占欲の証だって




「え…あの…蒼空だけど?」




ソラって誰?
有海はそいつの事が好きなの?


当たり前のように言う有海を見て
俺の中にある真っ黒なわだかまりは
大きくなる一方だ


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