すき?


後ろも振り向かずにただ走った
ああ…これで終わりだな
勇気だして告白したのに



最後くらい気持ち言えばよかったかな
結局俺の独りよがりか



はは…涙も出ねぇや




「待ってよ草摩くん!!」




俺を呼ぶ声が聞こえた
でも振り返らない。だってここで振り返ったら
きっと君を手放せない



無視して走り続けたら
廊下に響き渡るくらいの大声で




「何よ!!意味わからない
何で怒ってるの!?何で終わらそうとするの!?

私…ずっと我慢してたのに
一緒に帰ってくれなくても
デートしてくれなくても
他の女の子と仲良くしてても
ずっと…我慢してたのに


重たいなんて思われたくなかった
草摩くんの事…大好きだもん


もういい。なんて言わないで」





…え?
我慢してたの?
一緒に帰らないのも
他のヤツと遊んでたのも
本当はいやだったの?



俺の事が好きなの?


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