おばあちゃんの思い出
エピソード4 秋田への帰還
秋田 ①
秋田に到着することには
すっかり夜は明け、朝になっていた。
横手、大曲を通過し
バスは角館へとたどり着いた。
二年ぶりの秋田は
まるで時間が止まってるみたいに
何も変わっていなかった。
懐かしい空気が
私に「おかえり」っていってくれている。
おばあちゃんの食堂が見えた。
今の時間はお昼の12時
ちょうどお店が賑わうはずの頃
店の前には誰もいなかった。
「カホちゃん…!」
近所に住む、マツミおばちゃんだった。
「おばちゃん!!久しぶり♪
ねえねえ、おばあちゃん知らない?」
マツミおばちゃんは、なんだかすごく複雑な顔をした。
「カホちゃん、あんた、本当に何も知らないんだね…」
「え…?
おばあちゃんは…
おばあちゃんはどこにいるの!?」
「おばあちゃん、いま仙北病院に入院してるのよ」
すっかり夜は明け、朝になっていた。
横手、大曲を通過し
バスは角館へとたどり着いた。
二年ぶりの秋田は
まるで時間が止まってるみたいに
何も変わっていなかった。
懐かしい空気が
私に「おかえり」っていってくれている。
おばあちゃんの食堂が見えた。
今の時間はお昼の12時
ちょうどお店が賑わうはずの頃
店の前には誰もいなかった。
「カホちゃん…!」
近所に住む、マツミおばちゃんだった。
「おばちゃん!!久しぶり♪
ねえねえ、おばあちゃん知らない?」
マツミおばちゃんは、なんだかすごく複雑な顔をした。
「カホちゃん、あんた、本当に何も知らないんだね…」
「え…?
おばあちゃんは…
おばあちゃんはどこにいるの!?」
「おばあちゃん、いま仙北病院に入院してるのよ」