おばあちゃんの思い出
明日の光②
おばあちゃんが亡くなって数週間がたった。
私の意志とは関係なく、月日は確実に過ぎていく。
何もせずにずっとしてちゃだめだ。
そう思った私は、家の大掃除をすることにした。
まず、渡り廊下の雑巾がけ
それからお庭のお手入れをして
おばあちゃんの遺品たちの整理
寝室の、おおきな古い洋服だんす
その引き出しを引いてみる
おばあちゃんの優しい匂いがした。
たんすだけじゃない。
居間も、台所も、
この家はおばあちゃんの匂いでいっぱいだ。
でもきっと、ゆっくりと確実に
この匂いは家から消えていってしまう。
そうやっておばあちゃんの生きた証は
だんだんとこの世界から消えてゆく。
人が死んでしまって悲しいのは
もうその人に会えなくなってしまうからだけじゃない。
だんだんと、生きていた記憶が消えてしまうから。
だから私は、ずっと
ぜったいにおばあちゃんのことを忘れない。
その時ふと
たんすの奥に挟まった数枚の紙を見つけた。
私はその紙を広げてみた。
私の意志とは関係なく、月日は確実に過ぎていく。
何もせずにずっとしてちゃだめだ。
そう思った私は、家の大掃除をすることにした。
まず、渡り廊下の雑巾がけ
それからお庭のお手入れをして
おばあちゃんの遺品たちの整理
寝室の、おおきな古い洋服だんす
その引き出しを引いてみる
おばあちゃんの優しい匂いがした。
たんすだけじゃない。
居間も、台所も、
この家はおばあちゃんの匂いでいっぱいだ。
でもきっと、ゆっくりと確実に
この匂いは家から消えていってしまう。
そうやっておばあちゃんの生きた証は
だんだんとこの世界から消えてゆく。
人が死んでしまって悲しいのは
もうその人に会えなくなってしまうからだけじゃない。
だんだんと、生きていた記憶が消えてしまうから。
だから私は、ずっと
ぜったいにおばあちゃんのことを忘れない。
その時ふと
たんすの奥に挟まった数枚の紙を見つけた。
私はその紙を広げてみた。