おばあちゃんの思い出
幼少時代③
ある日の夜のこと
「おばあちゃん、まだ起きてる?」
「どうしたの?かほちゃん、まだ眠れないのかい。」
「うん。」
「じゃあ、おばあちゃんと一緒にお星さま見ようか。
今日は空気が澄んでて、とってもきれいなはずだから。」
「わーい♪」
わたしは外へ飛び出した。
「待って、カホちゃん、外は寒いから
おばあちゃんのこれ着なさいね」
おばあちゃんはわたしに、いつも自分が来ている
少し大きめのえんじ色のセーターを着させてくれた。
ほんのり、おばあちゃんのにおいがする。
「きれーっ!!おばあちゃん、みてみてー♪」
「ほんと、きれいだねぇ。」
田舎の夜は本当にまっくら。
晴れた日の夜空には
いつも満天の星空が広がっている。
それは、都会では決して出会えない絶景だ。
「カホね、あの二つのお星さまがいちばん好きー!」
そういって、寄り添ってキラキラ輝く星をわたしは指差した。
少ししてから、おばあちゃんは言った。
「あのきれいなお星さまは、
カホちゃんのパパとママなんだよ」
「かほのパパとママ?」
「そうよ。高いところからいつも
カホちゃんを見守ってくれてるの。」
「パパぁーママぁー、
かほは元気だよぉー!」
わたしは、遠くの方で輝くお星さまに
一生懸命、手を振った。
「ちゃんと気付いたかな?」
「きっと、ちゃんと届いてるよ。」
おばあちゃんはいった。
「じゃあ…かほも大きくなったらお星さまになるの?」
おばあちゃんは遠くを見つめていた。
「あっ、流れ星★」
わたしは小さな手を合わせてそのお星さまにお祈りした。
『おばあちゃんとずっとずっと一緒にいられますように…。』
大好きなおばあちゃんと一緒に、
いつまでも二人で仲良く食堂をやっていくこと、
それが7才の私の夢だった。
「おばあちゃん、まだ起きてる?」
「どうしたの?かほちゃん、まだ眠れないのかい。」
「うん。」
「じゃあ、おばあちゃんと一緒にお星さま見ようか。
今日は空気が澄んでて、とってもきれいなはずだから。」
「わーい♪」
わたしは外へ飛び出した。
「待って、カホちゃん、外は寒いから
おばあちゃんのこれ着なさいね」
おばあちゃんはわたしに、いつも自分が来ている
少し大きめのえんじ色のセーターを着させてくれた。
ほんのり、おばあちゃんのにおいがする。
「きれーっ!!おばあちゃん、みてみてー♪」
「ほんと、きれいだねぇ。」
田舎の夜は本当にまっくら。
晴れた日の夜空には
いつも満天の星空が広がっている。
それは、都会では決して出会えない絶景だ。
「カホね、あの二つのお星さまがいちばん好きー!」
そういって、寄り添ってキラキラ輝く星をわたしは指差した。
少ししてから、おばあちゃんは言った。
「あのきれいなお星さまは、
カホちゃんのパパとママなんだよ」
「かほのパパとママ?」
「そうよ。高いところからいつも
カホちゃんを見守ってくれてるの。」
「パパぁーママぁー、
かほは元気だよぉー!」
わたしは、遠くの方で輝くお星さまに
一生懸命、手を振った。
「ちゃんと気付いたかな?」
「きっと、ちゃんと届いてるよ。」
おばあちゃんはいった。
「じゃあ…かほも大きくなったらお星さまになるの?」
おばあちゃんは遠くを見つめていた。
「あっ、流れ星★」
わたしは小さな手を合わせてそのお星さまにお祈りした。
『おばあちゃんとずっとずっと一緒にいられますように…。』
大好きなおばあちゃんと一緒に、
いつまでも二人で仲良く食堂をやっていくこと、
それが7才の私の夢だった。