空は青色、君は君色
「頭に虫沸いてんじゃねーの?」
屋上に行こうとしてたときだった。
海の、クラスのやつっぽいのが
話しかけてきた。
「え?山口君・・今なんて?」
俺の口から、
予想外の言葉が出てきて
混乱してる模様((笑
「男と女が、一緒に居たら
全部、そういう考えになるのかよ。
馬鹿じゃねえ?そんなんだったら
この世の中、少子化になんてなってねえし。
てゆか、そんなんだから、彼氏いねえんだよ」
図星だったらしい。
悪口言ってる女に
彼氏ができたら、そいつもきっと
頭に虫沸いてる。
立ち去る女子の背中を
見送って
屋上に急いだ。
相変わらず、コンクリートに
仰向けで寝そべっている。
「よ!!」
片手を、挙げて笑ってみせる。
「うぃー。」
疲れてます。って声をする。
「なんかあった?」
「うん。」
「もしかして・・・。」
ここに来る前のことを
話す。
あー、それそれ
と、適当な返事が返ってくる。
「ねえ、男と女が一緒に居たら
そこで、付き合うことになるの?」
「さあ。」
「あいつらってさあ・・・・」
少しの沈黙。
「「頭に虫湧いてるよな。・・・ぷっ」」
ここまで、はもると笑える。
「やっぱり?」
悪そうな顔で、苦笑い顔してる海が
聞いてくる。
「やっぱり。」
きっと俺も、悪そうに笑ってるんだろうな。
今日の屋上は、いつもより
光って見えたのは
気のせいなんかな・・・。