空は青色、君は君色



俺とあいつ……築との出会いは
本当に普通だった


どこにでもある中学で
おんなじクラスで…

1つだけ除いてあとは
ごく普通の中学時代だった




    ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

「なあ聞いた?」

「聞いた!あいつだろ?」

「そうそう」

「指差すなよ!殺されるぞ」

「怖ぇ」


教室に行くとひそひそ

話し声が聞こえた


女子も黒板の方に固まって

怯えた目で1番窓際を指差す


みんなの視線の先には

中学生には見えない大人びた

男子が座っていた



大人びたっていうよりは

兄弟か親にヤンキーがいそうな

世の中に不満があるみたいな…



中学にしては珍しいから

みんなびびってんだな


まあ自分は仲良くなることは

ないし、特に話しかけたりはしない


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