空は青色、君は君色
分かるよ そう言った声が
若干弱々しかった
「き~?」
「山口」
「ん?」
「俺と友達になってよ」
「もう友達だろ」
ゲーセンに来て、プリクラまで
撮ったのに友達じゃないとか
言う方がおかしいだろ
「友達?」
さっきまでのいかつい雰囲気なんか
なくて、中学生らしい中学生がいた
「おん」
この時から俺らは
ほとんど毎日一緒にいた
俺が他の友達と喋ってるときは
全く輪に入って来なかった
でも俺はなんとなく
き~と一緒のほうが落ち着いた
だから俺は自分から
き~のところに行った
だけど それは
周りのやつには理解できなかった