空は青色、君は君色
事件
中学も残り半分になった
中2の秋から
き~はなかなか
学校に来なくなった
中1から休むことはあったけど
今ほど多くなかったし…
「山口!北山は?」
中2になるとき~も
クラスに馴染めてて
友達も少しずつ増えてた
「知らね。メールも電話も無視」
なんか、
彼氏からの連絡を待ってる
彼女みたいだな…俺は。
「北山最近やばいんだろ?」
「は?」
「知らね~の?」
そう言ってきたやつは
高校生の兄貴と姉貴がいて
なんだかんだで
いろいろ知ってる
「やばいやつって?」
「あんまおっきい声で
言えねえけど…」
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
俺の兄ちゃんから聞いたはなし
北山の家って
想像通りの家でさ、
母ちゃんは普通だけど
父ちゃんがいなくて
ねえちゃんと兄ちゃんは
ヤンキーなんだって。
北山のねえちゃんと
俺の兄ちゃんって同い年で
クラス違うけど噂聞くらしい
クスリやってんじゃないか
って…
だから最近北山来ないのも
もしかしたら…ってさ
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
俺は話しについて
いけなかった
中学生のする話じゃないだろ