空は青色、君は君色



うちの学校はタイプ別にクラス分けをする。

A組は、いわゆる、ガリ勉。

オタクなどなど、そういう系統クラス。



B組が、真面目クラス。

勉強も、部活も両立している人が多い。

吉田はこのB組の1人。



C組は、運動クラス。

サッカーの特待生だったり、

バスケの推薦で入って来てる奴だったり。

俺は特に何もしてないけど、

築は、サッカーの特待生だったりする。




D組は、どこの学校にも行けないような

ヤンキーみたいな奴がいる。

ほとんど無人だけど。





「北階段の踊り場で、たまたま会って、
 ノリでっていうやつ。
 『好きです!!付き合って下さい』」


築が、声真似をする。

そこでまた、ブーイング。

こいつらは

どんなんだったら満足するんだろう。


「んで、吉田さんが『あ、そう。』」


「ひゅー。」「冷てー。」「悲しいねえ。」


口々と言いたいことを言う。

田中って人がどんな奴か知らないけど

可哀想だな。ちょっと同情。



「田中は、たまらず逃走。」

ぎゃははははははと、

一斉に腹を抱えて笑い転げている。



「吉田が告白されたのって、

 今月入って何回目?」


「4回目。」



・・・。それも、全部A組やつ。




「A組の奴、ある意味頭悪いよな。」


「馬鹿と天才は紙一重?」


「使い方違うくない?」


「吉田さん、好きー。」


「気持ち悪いわっ。」


たぶんこの休み時間は

吉田の話しで持ちきりだな。


こいつらに、吉田と屋上で

2人きりになった何て言ったら


その瞬間から総無視だな。

騒いでる、築達を見ていたら、

扉の方から名前を呼ばれた。



< 4 / 33 >

この作品をシェア

pagetop