空は青色、君は君色
最近、屋上に来る
山口空と一緒に居ることが多い。
クラスの女子には
だいぶ嫌われてるし、
一緒に居て楽しいからいいと
思っていた。
でも、
やっぱり男が絡むと、とたんに女は
うっとうしくなる。
男を、友達と見ている私からには
到底、分からない。
どうして、男=恋愛対象と
見れるんだろう。
欲求不満なのか
ませてるのか。
ただ、
女はめんどくさい。
「吉田!!」
クラスの盛り上げ役
そして、女子の中でも
なぜかリーダー的な存在の彼女。
南瑞希は、私の机の前に来た。
今まで、入学してから
一言も話したことのない彼女に
文句を言われても困る。
それでも、彼女はひたすら
自分の個人的意見を
私に押し付けようとしてきた。
「吉田さ、クールでいい子だと思ってたけど
違ったね。」
勝手な、判断。決め付け。
「調子乗るなよ!!!」
後ろの子分たちが
口々に言いたいことを言う。
「山口君は、あんたが
どうこうしていいもんじゃないんだよ!!」
どうこうしようなんて
思ってないし
最初に話しかけてきたのは
あっちだろ。
「好きなの?」
は?
好き?
誰を誰が?
こいつら・・・・。