Sided-figure love
~4つの恋~
何度か告白を試みたが、駄目だった。今の関係を崩したくないから…
すると、電話が掛かってきた。
―♪―♪―♪―
一瞬、拓也かと思い嬉しくなったが、期待ははずれ、瞳からだ。
『愛…?あたしだけど…』
瞳はなにやら緊張しているようだ。
「どうしたの?」
『あのね…さっき、拓也くんと…キスしたの…。』
「っえ…!?」
『拓也くんからだよ…』
「そっか…よ、よかったじゃん!!あ、あたしご飯食べるからまたね。」
『うん。じゃあね。』
電話を切ると愛はその場に座り込んだ。
拓也…あんなに嫌だって言ったくせに…嘘つき…。