Sided-figure love
~4つの恋~
「あらっ、愛ちゃん。」
拓也のお姉さんの裕美さんだった。
緊張がほぐれ、大きく息をはく。
「拓也?今呼んであげよっか?」
「はい…っ」
愛は少し力を込めて言った。
玄関の中で待っていると、
「ごめんねぇ、愛ちゃん。拓也今居ないみたい。」
「え…」
こんな朝早くに?部活はないはずだし…。
「分かりました。ありがとうございます。」
裕美さんにお礼を言うと愛は外に出た。