Sided-figure love
~4つの恋~
拓也どこに行ったんだろう?
そんなことを考えていると携帯が鳴った。
瞳だ。
―♪―♪―♪―♪―
『愛?』
嫌な予感がした。
でも無視はできない。
「もしもし?」
恐る恐る電話に出ると、
『愛…』
いつもの瞳ではなかった。
男子に使う甘い声とも違う、本物の“女の子”の声だった。
「どうしたの?」
『さっき、拓也くんが家に来てね…』
愛の携帯を持つ手が震える。
『拓也くんと付き合うことになったの。』