Sided-figure love ~4つの恋~


頭が真っ白になった。上手く口が動かない。
追い討ちをかけるように瞳が続ける。

『もちろん、拓也くんからだよ。本当、突然でビックリしちゃって…。』
いつの間にか電話が切れていた。
無意識のうちに自分から切っていた。

愛は早足に歩き出した。

さっきの重い足取りとは反対にそのスピードは途中、途中速くなっていく。
瞳と拓也の顔が脳裏をよぎる。


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