Sided-figure love
~4つの恋~
拓也の事はもう忘れよう。
明日からまた普通の友達。頬に涙がつたった。
涙は大粒の滴は地面に落ち、滲んだ。
目の前がぼやける。
「愛…?」
後ろから聞き覚えのある声がする。
拓也…。
「お前、何泣いてんだよ。しかも道のど真ん中で…。」
『別に拓也こそ何でここにいんの!』
「俺、友達にゲームソフト返しに行っただけなんだけど。」
『嘘ばっかり!!瞳の家に行ってたんでしょ!!』
「おい、何言ってんだよ!!」
『はぐらかさなくてもいいよ!!』
「だから…何…」
『瞳が好きだったら言ってくれれば良かったのに…。』
涙を手で拭いながら吐き捨てる。