Sided-figure love ~4つの恋~


「今日、日直じゃない?」

…マジかよ。期待した俺が恥ずかしい。

「あ~あ~…そうだった!!」

俺は自転車を飛ばした。

「義哉くん、目潤んでなかった?」



学校に着いたのは8:20を回っていた。

拓也と話していて、遅くなってしまった。斜め前に座った瞳は本を読んでいた。

長い髪を靡かせた横顔は“女”だった。
< 25 / 38 >

この作品をシェア

pagetop